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 フローラ
こんにちは。土志田です。
 
フローラとは、ローマ神話の花と豊穣の女神の名前だそうな。
 
さて、私たちは自分1人で生きている気になりがちですが、そんなことはありません。たくさんの命と共に、支え、支えられて生きています。
 
そう、私たちを取り巻く「常在細菌叢」と呼ばれる縁の下の力持ちの存在を、忘れてはいけません。
 
今日は私たちの体の表面を覆い尽くす、細菌やカビさんの話です。
 
私たちの皮膚の表面、耳の中、鼻の中、口の中、腸の中・・・無数の菌たちが互いに協調し、譲り合い、肩を並べて暮らしています。
 
これを、「フローラ」と呼びます。腸内フローラ、というのは聞いたことがあるかもしれません。細菌やカビによって織りなされるあたかも花畑のようなそれを、神話の女神になぞらえたのですね。
 
この子達がいることで、ほかの害のある菌やカビに感染したりしにくくなり、私たちは彼に居場所とご飯を与え、一心同体で日々生きているわけです。
  
しかしながら、いつもいつも良い距離感が保てるとは限りません。
 
この顕微鏡写真を見てください。

あまりにたくさんいすぎるので矢印つけるの早々にくじけましたが、これはマラセチアという常在酵母様真菌の一つです。要は、かびの仲間です。雪だるまみたいでかわいいです。しかしながら増えすぎです。もうあたり一面のマラセチア畑。
 
こうなると皮膚はむずむずと痒くなってきます。
 
普段はじめっとした脂っこいところが大好きで、耳とか指の隙間で静かに暮らしています。が、皮膚の免疫細胞の力が弱まったり、炎症や内分泌異常でフケや脂のバランスが崩れたりすると、ワラワラと増えだし、痒みや炎症を引き起こします。
 
この写真は、ほんと見るだけで痒そうです。
 
(と言ってもなぜ痒みを起こすのか、本当にマラセチアは悪さをしているのか、それも今調べられているところで、すっごく身近な菌なのに、意外にも細かいことってよくわかっていなかったりします。)
 
そんな悪者にされがちなマラセチアですが、健康な皮膚の上では豊かなフローラを形成する仲間たちのひとりとして、私たちと共存しているわけです。私たちは彼らを意識しませんし、彼らは私達の上に住んでるなんて知らないでしょうけど、共に生きているんですね。
 
不思議です、生き物って。なんで1人じゃダメな様に作られているんでしょうね。
 
人間としての自分しかつい見えなくなるものですが、実は私たちもまた動物で、「宇宙船地球号」と呼ばれるこの星で、目に見えない小さな命から今日の食卓の牛や豚まで、本当にありとあらゆる命と結びついてここにいるのですね。
 
明日もたくさんの繋がりの中で生かされますように。
 
土志田
2019年09月09日 23:29 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | Top↑

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